書庫

 2006年03月 

RCサクセション - トランジスタ・ラジオ 


 ロックの初期衝動を喚起させた曲として、「トランジスタ・ラジオ」を挙げる方は少なく無いと思います。

 後追い世代にとっても初期衝動、ロックの原点として位置づけられるのは、考えてみたら不思議な事ですよね。私も「有名なバンドらしいので、聴いてみようかな」程度の動機で聴き始めたのですが、今では「私にとっての、ロックの原点はこの曲かも・・・」と思っています。その秘密は、楽曲と演奏の素晴らしさは勿論の事、歌詞の魅力も大きいと思う。私にとっては、特にそうです。

 ヤンキーとか、絵が上手いとか、勉強ができるとか、センスがあるとか、そういった何か特別な属性を持った若者で無いとロックって似合わないよなぁ、なんて・・・。私は、今思うとちょっと卑屈で、おかしな事を考えていた時期がありました。そんな私にとってこの曲は、とても日常的で身近な、手の届きそうなロックだった。「世界の平和とか、世の中をひっくり返そうとか、そんな大袈裟な事だけがロックじゃないんじゃないかな。君も一緒に楽しまない?」と、キヨシローがやさしく語りかけているかのような(ん、いかん。妄想癖が・・・)、私にとってはそんな曲でした。

 冒頭のオーバードライブの効いたチャボのギターでガツンとかましたかと思ったら、いきなりホーンセクションがポップな、印象的なメロディーを奏でる。そして、ソウルフルなキヨシローの声が・・・。明るくて、楽しい曲のはずなのに、切ない事なんてこれっぽっちも唄っていないのに、ちょっとウルっとくる私って変ですかね・・・(変です)。

  Woo 授業をさぼって Yeah 陽の当たる場所にいたんだよ
  寝ころんでたのさ 屋上で
  タバコのけむり とてもあおくて

  内ポケットにいつも Oh トランジスタ・ラジオ 
  彼女 教科書ひろげてる時 ホットなナンバー 空に溶けてった
  Ah こんな気持ち Ah
  うまく言えたことが NAI AI AI

  ・・・

  Ah 君の知らない メロディー きいたことのないヒット曲 Oh yeah
  Ah 君の知らない メロディー きいたことのないヒット曲 Hit Hit Baby
  (作詞:忌野清志郎)


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かせきさいだぁ - 午後のパノラマ 


 今日はラップについて、私なりに思うことを少々・・・。
 
 今では生粋のヒップホップな方々から、アイドル、お笑い芸人さんに至るまで、多くの方がラップ、もしくはラップ調のパフォーマンスを魅せてくれますが、ラップは好きな声で無いと、なかなか聴き込む気にはなりません、私の場合。

 ざっと思いつくままに私好みのラップを挙げさせて頂くと・・・。

 ・リップスライムのイルマリ(ペスも好きですが)。
 ・スチャダラのアニ(なんか、めっちゃ適当な、ぐだぐだラップ・・・)。
 ・向井秀徳(何故ラップが上手いのか、謎)。
 ・54-71の佐藤慎吾(このお方、半端なく上手い・・・。危険)。
 ・MINMI(かっこ良くないですかぁ。「The Perfect Vision」以外にも良い曲ありますよっ)。
 ・オリエンタルラジオの藤森慎吾(眼鏡の方。「あっちゃんかっこいい!」担当)

 すっと思いつくのはこの程度ですが、そんな中でも特別に好きな声が今回ご紹介する、"かせきさいだぁ"。和む声、聴くと落ち着くんです。さほど騒々しく無いラップ。向井同様、予備校生的風貌。不思議なラッパー。

 「午後のパノラマ」は、オフィシャルサイトで試聴できます!しかし、今ひとつ魅力が伝わらない試聴かと・・・、ちょっと残念。ぜひ機会があれば最後までお聴きして頂きたいナンバーです。

 「さいだぁぶるーす」は、おそらく彼の作品としてはメジャーなナンバーだと思います。「ぶくぶくぶくさいだぁーぶるーす、♪」。この曲をライブで唄う彼は、かっこ良かった・・・。あまり客席を観ずにうつ向き加減で、ひたむきにラップする姿が印象的でした。

 「SKYnuts」も視聴できますね。彼の曲の中ではかなりハイテンションなナンバー。この曲が収録されているアルバム『SKYNUTS』に、「風化の頃」という曲が入っています。アコギ一本でバッキングしていて、彼のやさしい声がじんわりと心に染み渡るような曲・・・、和みます。ご紹介した「午後のパノラマ」も、同アルバムに収録されています。
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NUMBER GIRL - 透明少女 


 今ではアジカン、サンボマスター、音速ライン等を例に挙げるまでも無く、すっかり市民権を得た予備校生風(?)ファッションスタイルですが、ナンバーガールが世に出た当時は、結構目立っていましたよね・・・。PVはプロモーションの一環ですから、多少過剰な演出である場合が多いと思うのですが、「透明少女」のPVに映し出される彼らは、あまりにも自然体。

 ニルヴァーナーの「Smells Like Teen Spirit」のPVと似た衝撃を受けました。着飾ったキメキメファッションや、過剰な演出に慣れていましたから、当時はどちらのPVも新鮮に感じた。

 音作りにしても、ファッションにしても、日本のロックシーンに与えた影響は小さくは無かったと思うのだけど、いかんせん活動期間が短い。デビューしてから、3年半で解散(!)。映画の主題歌、TVドラマ出演と、本当にこれから大ブレイクという矢先に解散してしまった・・・。いきなりだったなぁ。予測できた方は少なかったと思います。

 もう、解散から3年と数ヶ月・・・。活動期間と同程度の月日が経つと言うのに、今でも時折惜しいと思う。椎名林檎は夏フェスの舞台袖で、「今日は最高ですね。ナンバーガールも舞台裏から観る事ができたし」と、多くの共演者の中から、彼らの名を挙げていた(確か、SSTVで放送されていました)。一般リスナーより、むしろミュージシャンからの評価が高い気がするナンバーガール。それはそれで素晴らしい事だとは思いますが、個人的には少々勿体無い気もします(向井はちっとも、そんな事は思ってなさそうですけど…、今日も嬉々として、「祭スタジオ」こもっているに違いない。

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THE YELLOW MONKEY - WELCOME TO MY DOGHOUSE 


 ロビン熱、再燃!ソロ武道館ライブ成功、カート・コバーンへのトリビュート参加と、何やら賑わっているじゃありませんかっ。40歳目前に、狂い咲くかグラムの華、ロビン!今では、落ち着いた大人のロックサウンドを聴かせてくれる吉井和哉ですが、私はラ・ママの幻影から今でも逃れられない・・・。うぅ・・・。

 この曲はインディーズ盤「Bunched Birth」の1曲目ですが、ライブではラストのラスト、アンコールで演奏される事が多かったと思います。黒い12弦のアコギ、黒いレースの手袋、黒のタイトなスーツにネクタイ!もしくは、赤いフォックスファーのイメージが、今でも強く残っています(とは言っても、前列は女性が占拠し、接近至難。近くで見た事無い・・・)。裸の女性を鞭でしばくロビンの姿も印象深いなぁ。鞭を手にするロビンは、ビデオで観ました。ん・・・、DVDになってるじゃんっ!知らなかった・・・。いいのか?裸の女性もそのままか?DVD版は観た事ありませんが、もしビデオと同じ内容ならば、一曲目のモラリティ・スレイブでピシピシ叩いていると思います(間奏で、鞭を女性に投げつける。面倒臭そうに、うりゃって感じで)。

 ワウの効いたギターに、ロビンのアコギ(←ドンシャリ)が絡み合う。ギターのイントロとソロ、かっこ良いですねー。グラム系にしては、テクがあります。ってのも当たり前で、往年のメタル・ハードロックファンならご存知かと・・・。菊池兄弟(兄:ギター、弟:ドラム)は、元キラーメイですよっ(!)。キラーメイ、めっちゃメジャーですよね。私、貴重なソノシートを中古レコード店でゲットしたのですが(確か、雑誌「ロッキンf」の付録だった)、いつの間にか見当たらない。どこいったんだろ・・・(売ってしまった可能性大。ファン諸氏、御免なさい)。

 癒し系(?)の、今の吉井も好きだけど・・・、いまだに忘れらないなぁ、初期のザ・イエローモンキー。デビッド・ボウイやTレックスをリアルタイムに感じるチャンスが無かった世代にとって、ロビンがグラムの、唯一の原体験という気がします(もしくはイカ天のマルコシアス・バンプ・・・)。


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松原みき - 真夜中のドア 


 私は今日の今日まで知りませんでした。彼女はもう亡くなっていたんですね・・・。たまたま目にしたサイトで知りました。

 1979年に発表されたこの曲は、松原みきの魅力に溢れた彼女のデビュー曲。秀逸なポップスであるだけにとどまらず、ジャズの素養がある彼女のリズムのとり方はソウルフルで、力強さも感じさせます。洒落た都会の雰囲気に包まれたこの曲は、ポップスファンだけでなく、当時のフュージョンファンなどにも愛聴されたようです。確かにベースラインやギターのカッティング、キーボードのフィーリングも、こうして聴いてみるとフュージョンっぽい。サビ部分のホーンセクションも都会的でかっこ良いです(シャカタクみたいな感じ←「男女7人夏物語」のBGM)。

 「JMUSIC」をご覧下さる皆さんは邦楽好きな方が多いと思われますが、インコグニートはご存知でしょうか。ジャミロクワイと双璧を成す、アシッドジャズで一世を風靡した大変に著名な英国のグループです。そんなグループの中心メンバーであるブルーイが、20年以上も前のJ-POPをカバーしていると聞いたら、少し驚きますよね。ブルーイは、この「真夜中のドア」をリミックスし、リメイクしています。

 素晴らしい曲は、国境を越え、時代を超えて継承され続けるものだと、改めて思いました。今時の音楽との接し方、カラオケの影響でしょうか、「もう3ヶ月も前の曲じゃん、古いよ!」とか、「それ何時の曲?生まれてないから知らないよ」とか・・・。鮮度だけを追いかけるような付き合い方は、少し改めた方が良い気がしてなりません。単なる消費財と音楽は、違いますよね・・・。

 レコーディング技術の差異こそあれ、楽曲の魅力と発表年はあまり関係無いと思います。近頃は、CDのおかげで昔のアルバムが容易く手に入る。レンタルも充実しています。音楽好きにとっては恵まれた時代ですね!(あとは懐の問題が・・・。これは、小さくはない問題だぁ)。

 ご紹介したアルバムは、彼女のデビューアルバム。「真夜中のドア」は、1曲目に収録されています。

 享年44歳・・・、残念です。お悔やみ申し上げます。
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CIBO MATTO - MOONCHILD 


 チボ・マットは本田ゆかと羽鳥美保の二人組み。デビュー当時はスーパージャンキーモンキーと共に雑誌やメディアなどで頻繁に採り上げられましたが、アメリカ中心の活動が長いせいか、国内で彼女達の活動を耳にする事は少なくなりました。当時、NHKでチボ・マットとSJMが特集されていた番組を観て、「これからはミクスチャーの時代?」などと思ったものです(実際には、むしろヒップホップやグランジが台頭したわけですが。彼女達もヒップホップはかなり取り入れています)。

 住まいもニューヨークに構え、日本とはすっかり縁遠くなった彼女達ですが、カート・コバーンへのトリビュートアルバム『LAST DAYS~tribute to Kurt~』への参加決定で、最近になって国内でも彼女達の名を耳にするようになりました。4月発表との事で、どのようなアルバムになるかは想像つきませんが、実に不可解な参加メンバー・・・。少年ナイフとチボ・マットの参加は非常に嬉しく、驚きでもありましたが、アルバムとしての期待値は正直・・・。謎だらけの参加メンバーですが、中でも土屋公平スライダーズの蘭丸ですね)+清春って・・・。どこをどう足すんだろ。しかし、少年ナイフとチボ・マットが共に参加しているというだけで、興味深いアルバムではあります。(欲を言えば、吉井和哉が参加する方に加わって欲しかったなぁ・・・)。

 ご紹介した「ムーンチャイルド」は、ミディアムテンポの落ち着いた曲。比較的ノリの良い曲が多い彼女達ですが、このような癒される、スピリチュアルな楽曲も少なくありません。洗練された近代的な音作りの中に、アコースティックギターの音色が不思議なほど自然に溶け合っている。ボーカルも大変にソフトで、やさしい歌声です。

 彼女達の音楽には、これまた不思議なのですが、ラテン音楽やボサノバなどの要素が含有されています。この曲で響くギターにも、普段ロックで耳にするフォークを応用したようなバッキングや、クラシカルな音色などでは無く、むしろラテンやスパニッシュギターに近い雰囲気を感じます。

 この曲が収録されている『ステレオタイプ A』(※)は、彼女達の作品としてはやや落ち着いた内容。ヒップホップやミクスチャーも勿論プレイしているのですが、アルバムとしてはリラックスできる内容だと思います。その中でもこの「ムーンチャイルド」は、小トリップ感覚を味わえる、大変に癒される曲です。

 (※)アルバム『ステレオタイプ A』は、amazon(米)で試聴可能です。
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THE YELLOW MONKEY - Tears of Chameleon(Mr.Paper Moon) 


 この作品はインディーズ盤「Bunched Birth」のラスト、7曲目を飾る曲。このアルバムのジャケット、両性具有!痺れましたね。私は両性具有とか、ロボトミー手術など、イエモンの詩が切欠で知るようになった事がいくつかります。

 ロビンはソロになって、詩がとてもシンプルになった。意図的にそうしているのだと思います。もはや詩と言うよりメッセージに近い。私は練りに練った倒錯の世界、あやふやなジェンダー、アンダーグラウンド社会、ドラッグなどをイメージさせるロビンの詩作が好きだったので、この曲を聴いてかつてのロビンを思い出し、とても懐かしくなりました。

  イメージとダメージを重ね すてゼリフは君を悩まし
  カリスマは指をねじられ ゲームは結末を迎える
  Oh My Oh My Mr.Paper Moon
  クリエーターの頭蓋骨は砕け
  Oh My Oh My Mr.Paper Moon
  ラストステージにほとばしる
  (作詞:吉井和哉)

 イントロのピアノ、歌詞、ロビンの唄い方、とても陰鬱で、気がふれた人の様・・・。この曲はイエモンの黎明期をご存知の者達の間では、人気のある作品では無いでしょうか。私は最初聴いた時から、曲はすぐに気に入ったのだが、詩がよく分からなかった。

 これは虚構を作り上げる宿命にあるロックスターの良心の呵責、自責の念と、そんな存在をあがめ、すがる、聴衆のあわれな姿を唄ったのだと私は思っている。ロックスターだけじゃ無く、夢を売る商売というものは、どこか図々しくないと、きっと続けられない気がする。俳優や芸人さんらと比べて、ミュージシャンを目指す類の者は、そこまで図々しくなれるだろうか?ナイーブで、理想家で、「自分に正直に」なんて日々悩みながら、それでも一度ファンが勝手に植えつけたイメージを演じ続け、ライブあがりには悶々とした気持ちを抱え、そんな気持ちとは裏腹に、今までの苦労が嘘のように金は舞い込み・・・、死にたくなったりはしないだろうか。カートコバーンの遺書を読んだ時に、私はこの曲のイメージと完全にシンクロしました。

 カートコバーンが自殺し10年以上の時が過ぎたが、今年は映画「ラスト・デイズ」公開、DVD「オール・アポロジーズ」発売(←これ、良かったですよ!知人へのインタビュー中心ですけど)、日本国内でも既に2枚のトリビュートアルバム発表が決定と、大変な盛り上がりを見せている。2枚のトリビュートのうちの一枚(タイトル未定)に吉井和哉も参加するそうです。意外と言う声も聞かれるが、確かに音楽の根は違う気もするが、私にはこの曲の残像が残っていたので、ちっとも意外では無かった。大変に楽しみにしています。

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吉井和哉 - BEAUTIFUL 


 おかえり、吉井和哉!YOSHII LOVINSON改め、心機一転。ソロとしては通算五枚目となるシングル「BEAUTIFUL」は、世界進出とか、イエモンからの脱皮とか、そんな気負いから解放され、肩の力抜けまくり。彼が愛聴するビートルズを髣髴させる、大変にゆったりとした、やさしい曲です。

 アコースティックなサウンド、シンプルなコード進行。グラムロックを標榜し、デビッドボウイ丸出しのジャケットでスターダムにのし上がり、そのルックスも手伝って非常に派手な印象の強かったロビンですが、歳を重ねた事もあってか、今はとても自然体ですね。派手派手のロックスター吉井も好きですが、彼のトークや雑誌のインタビューを聞く度に、私は彼の素朴で真面目な一面にも惹かれていました。この曲では、彼のそんな内面が強く現れています。

 実に7年ぶりとなる武道館公演は大盛況だったようですね(行かれた方、羨ましいですっ!)。その公演の本編ラストは、この曲が飾ったとの事。写真でしか観ていないので、はっきりとは分かりませんが、衣装は黒のTシャツ(※)だったのですか?私が観た写真では、Tシャツ一枚にシンプルなネックレスをした黒髪の彼が、黒いマイク一本握り締め、汗して熱唱している姿が映し出されていた。女装にマニキュア、派手な帽子に金髪といったイエモン時代の中性的な風貌と違って、無骨で、男らしい彼の姿は威風堂々としていました(アンコールで着替えた後のフォトかもしれませんね・・・。ライブをご覧になった方に、実際はどうだったのか教えて頂きたいです)。

 イエモンで脚光を浴びた時、彼は既に30歳を超えていた。デビューまでのプロセスを大事にしたかったと、当時のインタビューで語っていた。一歩一歩、着実に歩みを進め、しっかりと地盤を気付きながら、階段を一つずつ登りつめていく彼の姿。デビッドボウイはまだ現役。ロビンもまだまだ、歩みを止めるわけにはいきませんよね!

 「死んだら新聞に載るようなロックスター」になる夢は、もう果たせたでしょう。次のステップは何ですか?毒々しい、尖ったイメージから、やさしくピースフルな姿に変貌していく様は、どこかジョン・レノンにも重なります。吉井和哉、聞き慣れた名前、呼び慣れた名前・・・、本当にお帰りなさい!!今後のより一層の活躍を期待しています。

 (※)追記、23日はドレッシーに、24日はTシャツ?ちなみに私が観たTシャツ姿は、株式会社ロッキングオン「ROCKIN'ON JAPAN」April 2006 VOL.295の「THE LIVE!」(250頁〜)に掲載されてたフォトです。
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ザ・ピーナッツ - 恋のバカンス 


 昨日亡くなった、宮川泰さんの名曲中の名曲、「恋のバカンス」。最近では、W(ダブルユー)のカバーが有名ですね。この曲は、本当に多くの人にカバーされています。ちょっと調べてみると・・・、

 W(ダブルユー、モーニング娘。の加護さんと辻さん)
 田中美奈子(憶えてらっしゃいますかぁ?女優さんですね)
 キャンディーズ(オリジナルに引けをとらぬ、恐るべき歌唱力!)
 甲斐よしひろ(甲斐バンド!最近、ダウンタウンの浜ちゃんとTVに出ていました)
 あがた森魚(はちみつぱい!ムーンライダーズの前身)
 渡辺美里(「マイレボリューション」は小室とは思えない名曲)
 庄野真代(とんでいすたーんぶーるぅ、恨まないのがルール、♪)
 中尾ミエ(かわいいベイビー、(はいはいっ)♪)

 石川さゆり、由紀さおり、長山洋子・・・、うわぁ、キリがないっ。竹中直人(ん?)、大月みやこ(ん??)、藤井尚之(サックスで???)・・・。もっとたくさんいらっしゃると思いますが、割愛。きっと、今後もカバーし続けられると思います。まさに、不朽の名作。

 意外と言っては失礼ですが、ダブルユーのカバーは、結構かっこ良かったですね。テイクを重ねたのか、それとも元々唄が上手いのかは知りませんが、なかなか聴き応えありました。ですが、オリジナルのぶっきらぼうな感じが、ダブルユーには足りませんし、歌唱力がまだまだ(比較するのも変ですね・・・。違った魅力があると思います)。

 オリジナルはジャズのビッグバンドが、もう、やばいくらいかっこ良いです。うーん、追悼番組とかやってくれないかなぁ・・・。ビッグバンドを背にして歌っている姿を観てみたい。

 「ズームイン朝!」のオープニング、「ちゃっちゃっちゃー、ちゃらららららら♪」。「シャボン玉ホリデー」のテーマ、「しゃぼん〜だーまぁ、♪」。「午後は○○おもいッきりテレビ」のジングルも宮川泰さんの作曲だそうです。戦後の歌謡曲の原動力ですね・・・。

 ご冥福をお祈り申し上げます。
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ザ・ピーナッツ - ふり向かないで 


 訃報。昨日、宮川泰さん急逝、享年75歳。今日ご紹介するのは、1962年、昭和37年の2月に発表された、ザ・ピーナッツの代表曲。作曲は故人、宮川泰さんです。

 「ふーりーむーかーなっ、はっはいで〜」、「おーねーがーいだっ、はっはーかぁら〜」の「は」ですが、これは意図的なもの。歌唱法と言っては語弊がありますが、坂本九なども、少々極端に書けば「うーへーほーむひーて〜」といった調子ですよね。「ふり向かないで」は、もっと極端にした感じ。はっきり「は」と発声しています。

 「何でそんな唄い方を?」と思われるかも知れませんが、プレスリーなんて、思い切りそんな感じですよ。要は、「洋楽っぽく」唄った結果なんだと思います。

 この曲は、Winkもカバーしています(※)。しかし、残念ながら歌唱力が少々追いついていないので、私はオリジナルのザ・ピーナッツをお薦めします。めっちゃ上手いですよっ、ザ・ピーナッツは。双子ですから、ユニゾンはバッチリ同じ声。ハモリも完璧です。「これから仲良くデートなの、二人で語るの、ロマンスを、♪」。イントロの「Yeah〜、♪」掛け合いも見事っ!個人的には、「いーまーねっ、くーつーしたー直してるのーよっ、♪」の、「よっ」が好きです・・・(?)。

 今回はライブ盤をご紹介!ジャケットもかっこ良くないですか?シックスティーズの香りが・・・。「ふり向かないで」は6曲目に収録されています。

 (※)ちなみに、松雪泰子もカバーしているそうです。彼女の唄、一度も聴いた事ないなぁ。ご存知の方は、ぜひ感想を。一人で、どうやってこの曲を・・・。一人じゃ無理なパートが、何箇所もあるけど。
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コーネリアス - ピンクスパイダー 


 亡くなった元Xのhideへのトリビュート、『hide TRIBUTE SPIRITS』に収録されている、コーネリアスの手によるhide晩年の代表曲のカバー「ピンクスパイダー」。このカバー、前代未聞、おふざけの極み。作品としては、さすが世界のコーネリアス、面目躍如。尋常で無いハイセンス、めっちゃかっこ良いです。何がおふざけかと言えば・・・、原形をまったく、本当にまったくとどめていませんっ(!)。

 生前に親交の深かった者達が哀悼の意を込め、各々故人のカバーをする、というコンセプトのアルバムなのです。布袋、清春、LUNA SEA、GLAY、BUCK-TICKといった(好き嫌いは抜きにして)そうそうたるメンバーが名を連ねる中、コーネリ君も堂々参加。彼とhideとの対談などを読むと、年齢も比較的近く、音楽性の違いこそあれ、感覚的には意外に共通点も多かったようです。二人でロック雑誌の表紙を飾った事もありました。

 かなり原曲に近いカバーもあれば、自分らしさを加味した、趣向を凝らしたカバーもあるのですが、勿論、原曲の良さは忠実に再現している・・、コーネリアスを除いて・・・。ギターのリフくらいしか、いや、リフも全然違うぞ!!だいたい・・・、タイトルに"ピンク"って文言が付いてるからって・・・。アダルトビデオの喘ぎ声からサンプリングしたな。。。しかも、全編で流しおって。「アン、アン」って、コラコラっ。

 コーネリ君のおふざけのおかげで、14曲のカバー曲のうち、ピンクスパイダーだけ2曲入っているじゃないかぁ(!)。あんたのカバー曲だけじゃ、「ピンクスパイダー」のカバーは無きに等しくなっちまうんだよー。まったく・・・。変わらないですね、小山田圭吾。かっこ良いです。

 一部のhideファンからはかなり揶揄されたようだけど、私はこのカバー、カバーとは呼べないなぁ、リミックスがアルバムの中では一番好き。まぁ、コーネリアス聴きたさに買ったので、他のカバー曲はほとんど聴く事は無いのですが・・・(コーネリアスのリミックス以外には、shameというバンドがカバーした「LEMONed I Scream」も素敵です。レモレモレモネード アーイスクリーム、♪)。
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GO!GO!7188 - 浮舟 


 今日もGOGOのベスト盤から。この曲では、ユウ独特の"和"の世界、独特の歌い回し全開。元々彼女の歌唱法は、民謡を想わせる日本固有の節回しを時折感じさせる事はあったが、それは全面に押し出すようなものでは無かった。そんな個性を強烈に押し出したのは、アルバム『鬣(タテガミ)』あたりから。

 特に同アルバムに収録されている「浮舟」と「うましかもの」(←かっこいい!)では、その個性を存分に発揮し、唯一無二の存在感を打ち出した。強いて言えば、戸川純、椎名林檎、古くはヒカシューなど、他にも似たような試みを行っているアーティストも居なくは無いが、ユウが一番自然じゃないかな。ユウには、バラード、ロックなどを普通に唄っていても、不思議とどこか日本的な節回しを感じる。和とロックの融合を意図的に表現しようとした他のアーティストより自然に感じるのは、そのためだと思います。

 誤解して欲しくないのは、変にこぶしを利かせたような、耳障りな歌い回しとは違いますよ・・・。そういうボーカリストは少なく無いですが、私はそういう類の歌唱法は、非常に苦手。聴いていられないんです。ユウは声質、歌い回し、音程、声量、どれをとっても自然で、大変に心地良い。唄は楽器と比べると、練習ではどうにもならない要素も多い。ユウのボーカルには天賦の才を感じます。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION - バタフライ 

 「バタフライ」とは、歌詞を聴く限り"バタフライナイフ"と"蝶"のダブルミーニングですね。唄い始めは、「とがったナイフみたいな心で、細長く、意味も無い日々を削る」。サビでは「すさんだ僕は蝶に・・・」と唄っています。

 アジカンらしい疾走感も、抱えた日々の陰鬱さを一気に放射するかのようなシャウトも、この曲ではあまり聴かせてくれない。「暗闇の先の、かすむような光」が唯一の光明。

 リフで印象的に使われている、ギターのハーモニクス。とても尖った、冷たい音。ディレイの使い方も印象的。ギターのクリーントーンには、音の輪郭がうすれるほど思い切りディレイをかけている。バッキングが、とても不確かで、不安定に響く。

 個人的に驚いたのはエンディングにほど近い、4分12秒あたりからの不協。私は、これを待っていました(!)。パワーコード中心のプレイから、ぐっと世界が広がる予感。楽しみです。レディオヘッドや向井のようにプログレ色が濃くなり過ぎるのも困りますが、アジカンの場合は心配ありませんね。

 "アジカンはさらに進化を"、なんてCMプランナーのような感想も耳にしますが、私はそういった印象よりも新境地を切り拓こうとする彼らの気概を感じました。アジカンにとって、一つの転換期として位置づけられるような陰鬱とした曲も織り込まれているのですが、先行シングルが新しい試みを相殺していますね。アルバム全体としては、今までのアジカンの延長線の域を脱していない。こんなにシングルを収録する必要あるのかなぁ・・・。本当にメンバーが望んだ事だろうか。レコード制作者サイドの都合という気がしてなりません。

 この曲も、近頃のアジカンが多用する、"間"、が良い。ばんばんブレイクして、一瞬の静寂が何度も訪れます。コバーンがクリーントーンとディストーションの緩急を使って表現した静寂と熱狂のシンメトリーは、10年の時を経てさらに進化している。アジカンの場合、ギター二本ですしね。エフェクターの使い方含め、色々なアイディアが詰め込まれたギターサウンドに仕上がっています(しかし、ドラマーはさらに進化している・・・)。

ASIAN KUNG-FU GENERATION - 暗号のワルツ 


 今日はアジカンの新譜『ファンクラブ』を繰り返し聴いています。今春の新譜としては東京事変と双璧を成すと目される、本命中の本命。シングル先行、メディアへの露出度などから、正直、コマーシャリズムに乗り過ぎた内容ではないかとの懸念を持っていましたが、そんな単純なアルバムでは無かった。私はアルバムを通じて、彼らが抱えるジレンマのようなものを感じました。

 このアルバムには、一枚のアルバムとしての統一感、コンセプチュアルなものは感じなかった。これは、先行シングルを盛り込み過ぎた事と、無関係では無いと思う。ポップな曲、今までの延長線にある曲、新境地への一歩を感じさせる曲などが、個々に独立して存在しているように感じました。

 「暗号のワルツ」のイントロはゆったりとしたテンポで始まる。リズムはワルツというより鼓笛隊の行進の様。すぐにテンポアップし、アジカンらしい疾走感を感じさせる。途中、徐々にリズムがワルツらしく変わっていきます(ズンタッタ、ズンタッタ、ですね)。

 この曲は間奏が長いせいか、壮大な雰囲気を感じさせる。メロディーは軽やかで楽しく、聴き心地は良いのですが、リズムは大変に複雑ですね。エンディングはメロディーとリズム、共にワルツ色が強まるのですが、ギターには思い切りディストーションが・・・。ラブ・サイケデリコの「ワルツ」は、ワルツらしいリズムとメロディーをロックに上手く融合させていましたが、この曲はもう少し灰汁が強い。しかし、全体としてはポップな旋律とコードで、オープニングらしい、聴き心地の良い曲になっています。
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GO!GO!7188 - 神様のヒマ潰し 


 この曲はGO!GO!7188の活動再開第一弾、新曲です。ベスト盤のラストに収録されています。ギターの音色はディストーション一辺倒では無く、ユウ開眼、新境地に至るといった感じ。ソロも少し違った趣。短いフレーズですが、クリーントーンでちょっとアダルトな印象。アッコの詩も、今までよりやや落ち着いた雰囲気を感じさせます。

  物語の鍵を握っているのは誰?
  ずいぶん悪趣味なヒマ潰し
  その心の奥を掴んでゆさぶるものは何?
  考えているだけで日が暮れる
  苦しくて切なくて楽しくて日が暮れる
  (作詞:浜田亜紀子)

 私は3ピースのバンドが大好きだ。3人で間に合うなら、それに越した事は無い。過不足無しって、かっこ良い。でも、3ピースバンドを成功させる一番のネックは、やはりボーカルが演奏しながら歌う事でしょう。伴奏するとなると、フォーク系のバッキングなどと違って、ロックの場合はリフ作りの際などに、何らかの制約は受けざるを得ない。

 私の好きな3ピースバンドのボーカルといえば、ポリスのスティング(ベース)、ニルバーナのカート・コバーン、ブランキーのベンジー、そしてGOGOのユウなど・・・。みんな、器用なプレイヤーですね。彼らの共通点として、ほとんど全ての曲を自分で書いている事が挙げられる。ユウもGOGOの作品、全てを作曲しています。

 ユウとカート・コバーンは、意外に共通点が多いと私は(勝手に)思っている。まず、二人とも左利き(ユウはギターは右だが、日常生活は左)。まぁ、これはミュージシャンの場合、一般人よりやや多い気もしますが。ジミヘンやポール・マッカートニーらも左利きです。

 ユウもコバーンも、それほど音楽を知らぬうちから作曲し始めた。楽典とか、コードがどうとか、そんな事より先に自分のスタイルを確立してしまった。そして、3ピースのバンドでメジャーデビューし、一気に注目を浴びた。

 自分で作曲し、ギターを弾きながら唄う。ステージ上ではクールなキャラクターだが、ナイーブな面や、ユーモアのセンスも持ち合わせているなど、二人は似ていると、私は(勝手に)感じています(ユウはラジオ番組でユーモアたっぷりでした。コバーンは、旧知の友人らが異口同音に「彼は人を笑わせるのが好きな人だった」と、彼の死後発表されたDVDなどで語っています)。

 林檎の音楽性の幅の広さにユウは引けをとっていない。でも、二人はバックボーンが違う。ジミヘンとマイルスも同時代を生き、共に黒人で、両者とも多用な音楽性を魅せたが、音楽人生の歩みは大きく違った。誤解を恐れず簡単に言うと、音楽の教育を受けているか、楽典を紐解いているか、もっと単純に言えば、「楽譜が読めるか」、です。

 意外なほど譜面に弱いプレイヤーは多い。ユウは素晴らしい表現者。ジミヘン、コバーン派。大変感覚的だ。ギターは絵筆や彫刻刀と横並び。音楽は性に合った、気に入った表現手段の一つという感じ。

 林檎は音楽家だと思います。マイルス派。楽典バリバリ、初見OK、みたいな。理詰めだし、体系立てられている。マイルス派の人にとって、ジミヘン派は不思議。どうやって辻褄を合わせているのか、よく分からない。マイルスは、ジミヘンが本当に大した理論も持ち合わせず、譜面も読めない事に大変驚いたようです。

 ユウは林檎のファンであった事を公言していますが、そろそろガチンコで勝負しても良いと思う(音楽は勝負するもんじゃありませんね)。煮詰まらず、好きな曲を勝手にがんがん作り続けて欲しい。ソロ活動も、ソロ活動で行っている作詞も続けて欲しいです。
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GO!GO!7188 - 太陽 


 ニッポン放送の「GO!GO!7188 all night nippon-r(オールナイトニッポンR)」は、2000年10月6日から2001年の9月28日までの1年間、ユウとアッコがパーソナリティーを務めたラジオ番組です。

 特筆すべきは開始年月日。上京したのが、2000年の2月。4ヶ月でレコーディングを終え、デビュー。そらからたった4ヵ月後に、前述のANNレギュラー。TV出演、ライブ&リハーサル、PR活動、雑誌の取材・・・。肝心の楽器の練習や作詞作曲の時間を割かれても、ひた走った(走らされた?)。休みなんて1日も無いでしょう。ラジオは生放送で、深夜3時から。同年代の多くの子達が、高校までの息苦しさから解放され、大学や職場、アルバイトなどでマイペースな日々を謳歌し始めた頃、彼女らはどこからどこまでが朝で夜なんだか、分からないような毎日・・・。

 以下は、ユウがANN最終回で泣いた時の様子。アッコの強さと対照的ですが、それはユウの手前もあるとは思います。彼女まで泣いて黙ってしまっては、放送事故になってしまいますしね。二人は矢張り、良いコンビ。二人で居ると、良いバランスが保たれているなと思います(やや極端なコンビですけど)。

 (ユウ)
 メールは、佐賀県の○○から。
 「初めてCDを買ったのはGOGOでした。初めてライブに行ったのもGOGOでした。ラジオを欠かさず聴いたのもGOGOが初めてでした。そして4つ目の初めては、きっと死ぬまで好きって声を大にして言えること。51回の放送お疲れ様でした。(少々無言)、応援してます・・、これからもがんばっ(・・・)」

 (アッコ)
 「ぎゃはっはー!!、なーかしまっ!いぇいっ、なーかしまっ!俺は泣かなぁい、鉄の女だからっ」


 その後しばらくユウは無言で、アッコが一人で葉書きを読み、番組は進行(ちゃんと、葉書き1枚読む間には復活しましたよ)。

 大変な時代だっとは思いますが、きっとリスナー達は、あの頃の彼女達の頑張りを憶えているんじゃないかな。活動再開したこれからはマイペースで、より良い音楽活動に専念できる事を祈っています(でも、二人のトークは確かに面白かった。楽しいラジオ番組ではありました)。


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GO!GO!7188 - C7 


 GO!GO!7188は鹿児島県出身。鹿児島市東平石町のSRスタジオでGOGOとして練習し始めた頃、中島優美(通称ユウ。ボーカル、ギター、楽曲全ての作曲を担当)は、まだ短大生です。

 県立松陽高校一年の時に、同級生5人で作ったバンドが本格的な音楽活動のスタート(ベースのアッコも同バンドに在籍)。バンド解散後、18歳の時にヤマハの「TEENS' MUSIC FESTIVAL」出場を目指し結成したのがGOGOです。ん。また出てきましたね!「TEENS' 〜」。林檎、aikoを輩出したコンテストです。いやー、ヤマハに感謝っ。「太陽」を引っさげて出場したGOGOは、見事全国大会への出場を果たし、この事が切欠でメジャーへの誘いが舞い込みます。

 全ての詩を書いているアッコはユウの同級生。3年生の時には、同じクラスだったそうです。旧知の友であるアッコは、ユウにとっては大きな支えでしょうね。ユウはナイーブと言うか、もろいと言うか、よく泣くようです。GOGOがパーソナリティを務めていたオールナイトニッポンの最終回でも泣いてた。デビューが決まって上京する時の空港でも泣いていたそうです。ダウンタウンの「HEY!HEY!HEY!」出演時も、ユウの緊張をほぐしていたのは、アッコの大胆さだなーと観ていて思った。楽曲の魅力はユウに拠るところが大きいと思いますが、バンドの行方を左右するのは、むしろアッコの存在かも知れません。

 2000年の2月1日に鹿児島空港を発ち、4ヶ月の間にレコーディングを済ませ、あっという間にデビュー。上京してからまだ丸6年しか経っていない。その間に、一気に売れ、TVにも出て、ひたすらライブして、ちょっと疲れて、小休止&ソロ活動・・・。そして、活動再開。目まぐるしい、激動の6年・・・。

 初めてのベスト盤発表、おめでとうございます!今後のさらなる活躍に、大いに期待しています。


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GO!GO!7188 - こいのうた(復刻盤) 


 アジカンの新譜発表日である15日は、GO!GO!7188初のベスト盤発表日でもあります。私が手にしたのは・・・、GOGOのベスト!活動再開も嬉しいですし、なんと先着購入特典として、デビュー前に販売された幻の100円カセットテープ復刻CD付きっ!!

 両方買うか、どちらか一方買うか・・・。実は、あまり悩まずGOGOのみを購入すると決めていました。アジカンファン諸氏、すまん(シングル先行の割合が高く、既知の曲が多いので少々買い控えているだけの話です)。

 「こいのうた」は彼女らの代表曲。私は早速、先着購入特典である100円カセットの復刻CDを聴いています。ざっと聴いたところ、詩も構成も同じ。んっ?しかし、演奏時間が違う・・・。復刻盤の方は5分28秒。シングル盤は5分53秒。『蛇足歩行』に収録されていたバージョンは、6分07秒。これはすぐに気が付きました、テンポ違いですね。メトロノームで計測してみます。

 蛇足歩行バージョンは、75テンポより少し遅い。タンタンと四分音符で1分間に75拍。8ビートでタタタタとカウントすると、倍の150拍遅め。149拍くらいでした。最短である復刻盤が80拍と81拍の中間くらい。スローから、ややミドルって感じです。曲の構成はイントロからエンディングまで丸っきり同じなので、演奏時間の違いの原因は、テンポの違いだけだと思います(※)。

 復刻盤のイントロは、シングル盤と同じくユウの弾き語りになっています。よりチープなギターの音色で、彼女の製作風景が目に浮かぶようなテイク。いやー、これ気に入りましたっ!ファンの方、必聴ですよ(って、ファンなら既にテープのダビングをもってる方も多いでしょうね)。

 全ての作品の作曲と、ボーカル、ギターを担当しているユウはもっと評価されて良いアーティストだと、私は思います。

 (※)計測結果は電子メトロノームによる大まかな数値です。アナログで細かく刻んでカウントすれば、"〜くらい"なんてアバウトな拍数では無く、きちんと一定のテンポになっているはずです。
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サディスティック・ミカ・バンド - 黒船 嘉永六年六月二日〜四日 


 ミカバンド、復活するそうですね!って・・・、初めての復活じゃ無いですが。桐島カレンで復活した際はオリジナルアルバムまで発表し、ライブも大々的にやりましたねー。TV放映までされました。最終公演時のカレンは・・・、付けまつげが取れかかっていて、マリリンマンソンのようで怖かった。馬鹿でかい扇を仰いではしゃぐに至っては、マンソンより・・・。

 今回のボーカルは、木村カエラさんっ!おー、ずいぶんとメジャーな人選。最初耳にした時は少し意外だったけど、確かにキャラクターや声質など、合っているかも知れないなぁ。潜在能力にも期待できそうだし、私は結構面白いかなって思う。期待できそうです。

「伝説のバンドがカエラで甦る」
(Yahoo!JAPAN NEWS - 1月30日(月)10時57分)

 さて、今回ご紹介するのは、オリジナルのミカ・バンドの曲。が、ミカ不在のナンバー。インストです。"二日〜四日"とタイトルには書きましたが、実際には「黒船 嘉永六年六月二日」、「黒船 嘉永六年六月三日」、「黒船 嘉永六年六月四日」とそれぞれ別タイトルが命名されていて、三部構成という形式になっています。「〜四日」はスローバラードで、他の二曲とは少々趣が異なりますが、三曲続けて聴いた方が、より楽しめる。三曲まとめて一作品、と考えて良いと思います。

 『黒船』では「何かが海をやってくる」というインスト作品もかっこ良いですよぉ・・・。ギターの高中正義は、手の動きが比較的のんびりしています。フュージョンの作品を聴いても、手クセフレーズだけは速いのですが、決して器用なプレイヤーとは思えない。しかし、それを補って余りあるほど音色が素晴らしく、旋律も丁寧に練り上げられ、じっくり作り上げられている感じ。とても魅力的なギタリストです。

 彼らは、日本のロックミュージシャンとして、初めて海外に打って出たバンド。この『黒船』を引っさげて、大して当ても無いまま、極東の島国を発ち大海原へ・・・。日本のポップス・ロック史を語る上で無視することの出来ない、歴史的アルバムと言っても過言ではありません。
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ストリート・スライダーズ - のら犬にさえなれない 


 この曲が収録されている『Slider Joint』はスライダーズのファースト。私はこの頃の彼らがベストだと思う。一発録りのような荒削りな音、良い意味でのチープさが、ストーンズフォロアーとしてだけでは収まらない彼らの大きな魅力です。

 4枚目の『夢遊病』あたりまでは荒削りさも残ってはいますが、すでにやや違和感が。その数ヵ月後にリリースされたシングル「Angel Duster」においては・・・、うーむ。

 まぁとにかく、初期のスライダーズが好きです。「Boys Jump The Midnight」あたりは人気のある曲だと思いますが、私はあのホーンセクションも「?」って感じなのです。あそこまでストーンズ的な雰囲気を醸し出されると・・・、私はパス。だったらストーンズ聴くなぁ。

  最後のコインは何に使うのさ
  最後のコインで何が買えるのさ
  遊びすぎた夜はいつも誰かを想ってる
  (Baby)のら犬にさえなれないぜ
  (作詞:村越弘明)

 スライダーズのような音、最近なかなか聴く事ができませんね。オープンG(ギターの調弦方法の一つ)で弾いている人すら見かけない。(「さんまのからくりTV」に出演している天才ギター少年(?)が、確かオープンGだった気が・・・、閑話休題)。ミッシェルとも違うし、ブランキーとも全然違うし。

 初期の彼らが醸し出していた"労働者階級の雰囲気"を持ったバンドは、ブルース系ならば当たり前にたくさんいますよね。ですが、スライダーズのようなファッションと音でこのような世界を唄ったバンドは、珍しいと思います(ヤングブルーカラー層?今ならヒップホップなどになるのかな。強いて言えば、「8Mile」の世界観に近い)。「良いどれDancer」、「あなたがいないよる」、「マスターベイション」などもそんな雰囲気を持った曲です。

 ボーカルのハリーはギターもめっちゃ上手いし、素晴らしいソングライターだし、しゃがれ声もキャラも、とにかくかっこ良い!私は大好きです。歳を重ねたハリーも観てみたいなぁ・・・。
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ORIGINAL LOVE - 夜をぶっ飛ばせ 


 オリジナルラヴの秀逸なポップナンバー「夜をぶっ飛ばせ」は、少々ベタですが、夜のドライブに合います。都会の夜って感じ、さすが「渋谷系」・・・。(この言葉、好きじゃ無いけど使ってみた)。

 田島貴男、私の中の「過小評価されている人ランキング」筆頭。コマーシャリズムに乗らなさ過ぎ。PV、かっちょ悪いし・・・。たまにTV出てトークしたらしたで、馬鹿笑い連発、話してる事も支離滅裂・・・。本当は背も高くてかっこ良いのに、勿体無い。純粋に音楽が好きなのですね、きっと。他の事に目が届かない。トーク番組などで拝見すると、とても誠実で、いい人なんだなって感じる。無邪気な笑顔。評価されたいとか、売れたいなんてあまり考えないのかな。

 この曲は、通もミーハーも唸らせる名曲だと思います。CMとかで流れませんかね。「サンシャインロマンス」がCMに使われた時は、驚くほどヘビーローテーションされていた。ドラマの主題歌にも、何曲か使われていますよね。聴けば、「あー、この曲?」、と思われる方も多いはず。大衆ウケする曲、意外にたくさん書いているのですよね、オリジナルラヴ。そういうの、つまらなくなってしまったのかな、田島さん・・・。

 個人的には、またポップな曲も聴いてみたいです。どちらかと言えば、バンドだった頃のオリジナルラヴの作品が、私は好き・・・。ソロユニットになってからのライブは、確かに、より演奏能力高いメンバーが集まっていて、一段とまとまっていますね。あのレベルまで持っていくのは、昔のバンドじゃ難しかったのかな・・・。良いバンドだったのに。

 今日はベスト盤をご紹介。「スキャンダル」、「月の裏で会いましょう」、「接吻」、「サンシャインロマンス」、「朝日のあたる道」・・、いやぁー、枚挙に暇が無い!オリジナルラヴの事を知らなくとも、聴き覚えのある曲はきっとあると思います。
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GASTUNK - GERONIMO 


 本日はポカポカ陽気!今年初めて上着無しで出かけました。こんな春らしい日には・・、ん・・・。何でガスタンクやねん!(って、勿論、自分で選曲してるのですけど)。

 この曲は彼らのナンバーとしては、一番のヒット。コアなファンの方は、あまり聴かないのかな?私にはこのくらいポップで充分に怖い。ボーカルのBAKIさん、でか過ぎるし。髪も長過ぎて気持ち悪いし・・・、と記憶していたのだが、復活ライブのDVDを観たらば、何とスキンヘッド(!)。ますます怖いっちゅーねん。網製のどん帳(?)かいくぐって出てきた時は鳥肌が。化け物め(遠吠え)。

 「アイヤイヤイヤヤーー!火の海ぃー激しく狂うー、地獄ジェロニモ モヒカンっ!
  サソリっ砂漠っサボテーン、頭そびえ立つぜ、モヒカン!♪。」

 いや・・、威嚇しないで。もう充分にビビってるじゃないすかぁ・・・。白旗、パタパタっ。降参。

 ラルクやXは、彼らから強い影響を受けたと公言しているようですね。他にも多くのミュージシャンが、彼らに触発された事と思います。「パンク、バーサス、メタル・ハードロック」という図式を、いとも簡単にぶち壊したのは、国内では彼らが初めてでしょう、きっと。

 今となってはその図式自体、滑稽と思われるかも知れませんが、グランジの雄、ニルバーナのコバーンなどはずっとこだわっていた。都度、ガンズらをこき下ろしたり。まぁ、ガンズとのいざこざは個人的な因縁もあっての事でしょうけど・・・。ガスタンクの出現は、コバーンが世界中に放った「グランジの弾丸」とは桁は違えど、極東の島国に与えた影響としては小さく無かったと思います。

 この曲は、アルバム『HEARTFUL MELODY』の2曲目に収録されています。1曲目のインストもかっこ良いですが、マジで、めっちゃ怖いっ。何か出てくるに違いない、と思わせるおどろおどろしい曲。ライブのオープニング曲ですね。この曲と共に、BAKIさんが、四つんばいに近い格好で、のそのそ這い上がってくるっ!。赦して。
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頭脳警察 - セクトブギウギ 


 ポップな曲を聴き続けたせいか、毛色の違う作品に触れたくなった今晩は、1971年の8月、成田新空港建設反対闘争の只中にあった成田市三里塚で行われた「幻野祭」での演奏を聴いています。

 ボーカルのパンタは過激と言われますが、私達が使う、ファッションとしての「過激」とは質が違いますね。血生臭い、本当の過激。東大が入試を中止した年から2年程経ち、学生運動が過激さを極め、内ゲバ(同一運動団体内で意見の対立した者の間で行う暴力行為)が頻発した時代のライブ演奏。内ゲバでは100人以上もの方が亡くなったとも言われています。この頃から学生はその過激さから世論の支持を失い、運動は下火に。

 観客の手拍子や奇声がはっきりと聴こえる、生々しい音源。ギターが、意外と言っては失礼だがかっこ良いです。コードは間違ってるし、音も6弦きちんと鳴っていなくて適当なのだけど、リズムがとても良い。実は歌詞も間違えていますが、そのまま掲載させて頂きます(ついでに最後の掛け声も)。

  民コロケルンパフロントブンドの男が女に社青同
  赤軍ポシャって革マル体操 セクト公害 ナンセンス
  セクトがなけりゃ 時はすぐ来る あんたも今すぐやめちまえ
  公害公害 騒ぐなセクト それなら今すぐやめちまえ
  民学プロ学セクトの幹部のじいちゃんばあちゃんやめちまえ
  岡林の様に 言ってるだけで 何もしないよりゃましだけど
  岡林の様に 言ってるだけで 何もしないよりゃましだけど
  50歩100歩だ ピストル6丁と ゲバ棒と何にも変わりゃしない
  今すぐ漫画は読むのはやめよう それよりセクトの猿芝居
  じっくりみようじっくりみよう 青ガラスとの棒あそび
  (あらよっ)

  (作詞:PANTA)

 略称だらけなので一見すると分かりにくい詩ですが、いわゆる「プロテストソング(protest=抗議)」なので、難しい事は唄っていません。

 民コロは、民主青年同盟員への蔑称。
 ケルンパーは、革共同中核派への蔑称(ケルン+パー。ケルンは中核派の事)。
 ブンドは、共産主義者同盟。
 社青同は、日本社会主義青年同盟(射精どう?とダブルミーニング)。
 赤軍は分かりますね・・・、よど号ハイジャックの、あの赤軍。
 革マルは、日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派。
 セクトは、これら組織の事、"党派"、ですか。
 民学は、民主主義学生同盟。
 プロ学は、プロレタリア学生同盟。
 ゲバ棒は、ぶんなぐる時に使うこん棒。

 と、このくらいか・・・。あ、岡林はあの有名な、新宿フォークゲリラの岡林信康。彼の曲は音楽の教科書にも載るほど有名ですし、最近ではお茶のCMに・・・。フォークの神様ですね。私はそうは思いませんけど。

 青ガラスは何の事か明確には分かりませんが、おそらく機動隊の防護盾の事だと思う。実際の防護盾は透明だと思いますけど・・・。"青"は語呂合わせ、字足らずを埋めただけかも?まぁ、歌詞は歌詞ですから、そこまで厳密に突き詰めるのも野暮か(詳しい方いらしたら、フォロー願います)。

 この音源は『幻野EVIDENCE』に入っていますが、ビニール盤は入手困難だと思う。DVD付きCDとして発表されたものもあるのですが、高価ですし、頭脳警察の作品としてはどうなんでしょう・・・。私は、頭脳警察に興味を持たれた方にはファーストをお薦めします。ジャケットの写真は東芝のボーナスを盗んだ男、三億円事件犯人のモンタージュ写真・・・。あらよっ。
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